薬膳美人をめざしませんか?
美しく、健康的に長生きをしたい。
その願いをかなえるには、自分の体質や状態を知り、
季節の移ろいや環境など外界からの影響も考えて、
自分の体に合ったものを食べることが大切です。
紀元前の中国、周の時代に編纂された書物には、
「食医」と呼ばれる医官の職務が明記されています。
食医は、「疾医(内科医)」「傷医(外科医)」「獣医」より地位が高かったそうで、病気の予防に重きがおかれていたのでしょう。
中医学では、
気虚(ききょ)、気滞(きたい)、
血虚(けっきょ)、 血於(けつお)、
陰虚(いんきょ)、痰湿(たんしつ)
と、6タイプに体質を分け、からだの状態を診ます。
自分は今、どのタイプなのかを知り、
適切な食養生にはげんで健康体をつくる。
これが中医学の極意です。


未病の例
・疲れやすい
・肩こり
・貧血
・冷え性
・むくみ
・骨粗しょう症
・不眠
・白髪、抜け毛
・風邪
・胃が重い
・高めの血圧
・トイレが近い
・便秘

五性五味
食物は、五性(寒、涼、平 温 熱)と五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分け、性質と味の両方から体調に応じた食材を選びます。
「鹹」は、「かん」と読み、塩味のことをいいます。
水穀の精微+清気
「水穀(すいこく)」は、食べたものから得られる栄養物のこと。
「清気(せいき)」は、清らかな空気のことをいいます。
人の命は、食べ物から得られる栄養と酸素によって養われています。
そして、これらを運ぶのが血液です。
食べることで、血液がつくられます。
その血液によって、食べ物に含まれている栄養物が37兆個とも60兆個ともいわれる全身の細胞に届けられます。
そして、血流によって運ばれた酸素と栄養素が細胞に届き、エネルギーが産み出されます。
同時に、細胞内では血液、筋肉、皮膚、ホルモンなどの情報を伝達する物質、毛髪や爪などの原料となるタンパク質もつくられます。
つまり、食事によって体力や氣力が生じて健康が維持されているのです。
老化現象と老化減少
人は必ず老化します。
老化を早めるのも遅くするのも「食」にあると考えます。
中国伝統医学には、「命は食にあり、食誤れば病に至り、食正しければ病自ずと癒える」という薬食同源をあらわす格言があります。
薬膳工房では、家庭の食医を目指し、家族とご自身の健康を守るためのノウハウを皆さまにお伝えしています。
